認知症を知る第一歩:映画が教えてくれる10の物語!

皆さんこんにちは!ロマです!

こんにちは!ロマ子です!今日は何について勉強していくのかな?

今日は『映画で学ぶ認知症』についてです!

とても気になりますね!考えるいい機会ですね!

では皆さんで一緒に勉強しましょう!

 

認知症について理解を深めたい、また家族への接し方を学びたいと考えている方にとって、映画は非常に有効な手段です。物語の中で描かれる当事者や家族の感情、葛藤、そして希望を追体験することで、認知症のリアルを深く感じ取ることができます。本記事では、認知症について考えるきっかけを与えてくれる映画10本を、詳細な解説とともにご紹介します。

 

 

認知症の方との関係性について考えさせられる映画6選

アリスのままで』(2014年・アメリカ)

この映画は、コロンビア大学言語学教授として輝かしいキャリアを築いたアリスが、50歳で若年性アルツハイマー認知症と診断されるところから始まります。認知症の進行とともに、彼女は記憶を失うだけでなく、自分のアイデンティティや日常生活そのものを少しずつ奪われていきます。

物語の中で描かれるアリスの家族の反応がリアルで心を打ちます。夫は仕事の忙しさからくる戸惑いや無力感を抱えつつも、彼女を支えようと奮闘します。一方、子どもたちは母親の変化にどう向き合えば良いのか分からず、葛藤します。特に、アリスが家族に向かって「私はまだ私です」と伝える場面は、認知症を抱える人々の「自分らしさ」を必死に守ろうとする気持ちを象徴しています。

映画を観ることで、認知症と診断された方の心理状態だけでなく、その家族が抱える感情や困難も深く理解することができます。また、アリスが進行する病気に対して積極的に向き合おうとする姿勢は、多くの人に希望を与えてくれるでしょう。

『ファーザー』(2020年・イギリス・フランス)

アンソニー・ホプキンスが主演を務めた本作は、認知症の父親アンソニーの視点で描かれる斬新な映画です。この映画が特に高く評価される理由は、観客自身が認知症の当事者と同じように「現実の揺らぎ」を体験できる点にあります。

物語の中で、アンソニーは自分の部屋や家族の顔すらも判別できなくなる混乱に陥ります。たとえば、娘のアンが突然別人の顔で登場したり、家具の配置や壁の色が変わって見える演出は、認知症の方が感じる現実の変化を巧みに表現しています。

また、アンの娘アンもまた、父を支える中で仕事や恋人との間で葛藤します。家族が背負う負担や、施設入居に対する不安がリアルに描かれており、認知症のケアにおける現実的な課題を浮き彫りにしています。この映画を観ることで、認知症を抱える家族の「限界」と「愛情」の両面を深く感じ取れるでしょう。

きみに読む物語』(2004年・アメリカ)

この映画は、恋愛映画として知られる一方で、認知症のリアルな側面を描いた感動作としても評価されています。主人公のアリーは老人ホームで過ごしており、認知症により過去の記憶を失っています。しかし、夫のノアが毎日彼女に読み聞かせる「物語」によって、一時的に記憶を取り戻す瞬間が描かれます。

ノアが語る物語は、実は彼とアリーの若かりし頃の恋愛の記録です。記憶を失っても、アリーの中にはノアへの感情が確かに残っていることが物語を通して示されます。特に最後のシーンで二人が寄り添いながら息を引き取る場面は、「記憶よりも大切なものがある」というメッセージを強く印象づけます。認知症ケアにおける感情の重要性を考える上で、非常に示唆に富んだ作品です。

『長いお別れ』(2019年・日本)

この映画は、70歳で認知症と診断された元教師・昇平と、彼を支える家族の物語を描いています。昇平の厳格な性格が変化し、柔らかな笑顔を見せるようになる一方で、家族は彼の記憶が薄れていくことに戸惑います。

特に印象的なのは、認知症がもたらす「失われるもの」と「新たに得られるもの」の対比です。昇平の病気をきっかけに、家族は今まで気づけなかった「つながり」や「感謝」を再認識します。この映画は、認知症が必ずしもネガティブな変化だけではないことを示しており、観る者に深い希望を与えます。

『オレンジ・ランプ』(2023年・日本)

若年性認知症をテーマにした本作は、30代でアルツハイマー認知症と診断された只野晃一とその家族の物語です。認知症の診断後、只野は自尊心の低下や社会的孤立を感じる一方で、妻や地域の人々とのつながりを通じて、新たな生き方を模索します。

この映画のメッセージは、「認知症になっても人生を諦める必要はない」というものです。観客は、認知症を抱える家族がいかに支え合い、前向きに生きることができるかを学ぶことができるでしょう。

『ぼけますから、よろしくお願いします。』(2018年・日本)

監督である信友直子さんが、認知症の母と95歳の父の日常を記録したドキュメンタリー。タイトルにもある母の言葉「ぼけますから、よろしくお願いします」は、認知症と診断された後に周囲の人々に伝えたものです。

映画の中で描かれる「老老介護」の現実や、小さな幸せを見出す家族の姿は、介護における課題と希望の両方を提示しています。母が認知症により変化していく姿を映し出しつつも、家族がその変化を受け入れ、新たな生活リズムを作り上げる過程は感動的です。

認知症の基礎知識を学べる映画2選

『アウェイ・フロム・ハー』(2006年・カナダ)

44年間連れ添った夫婦が、妻の認知症発症をきっかけに直面する現実を描いた作品。施設入居の決断や、愛する人を他人に委ねることへの葛藤が丁寧に描かれています。

『アイリス』(2001年・イギリス)

知性派作家アイリス・マードックの生涯を描いた伝記映画。若き日の輝きと、認知症の進行による変化が対比的に描かれ、夫婦の愛の深さが観る者の心に響きます。

介護職・医療職の方にもおすすめの映画

『ケアニン〜あなたでよかった〜』(2017年・日本)

特別養護老人ホームを舞台にした新人介護士の成長物語。徘徊を繰り返す入居者との関わりを通じて、介護職としての本質に気づいていく主人公の姿が描かれています。

『毎日がアルツハイマー』(2012年~・日本)

ドキュメンタリーシリーズとして、アルツハイマー認知症の母との日々を記録した作品。予測できない日常の中で、些細な喜びを積み重ねることで、母との新しい関係性を築いていく過程が描かれています。

まとめ

これらの映画作品は、単なるエンターテインメントにとどまらず、認知症について学び、理解を深めるための貴重な教材ともいえるものです。認知症に直面する方々とその家族の物語を通じて、私たちは多くのことを学ぶことができます。

映画を観ることで得られる学びの一つは、認知症を抱える方が感じる「現実の揺らぎ」や「不安」など、当事者の心理に寄り添う視点です。『ファーザー』では、視覚的にその混乱を体験できる演出があり、『アリスのままで』では「自分らしさ」を失う恐怖と闘う姿が描かれています。これらの作品を観ることで、認知症の方々がどのように日々の生活を感じ、どのようなサポートが必要かを具体的に考えるきっかけになるでしょう。

また、認知症によって家族関係がどのように変化するのかを深く考えさせられる作品も多くあります。『きみに読む物語』や『長いお別れ』では、家族が認知症をきっかけに新たな絆を築き上げる姿が描かれています。一方で、『オレンジ・ランプ』や『ぼけますから、よろしくお願いします。』では、家族が葛藤しながらも共に歩む過程がリアルに描かれ、認知症ケアの現実的な側面にも光を当てています。こうした物語は、観る人に共感や励ましを与え、認知症ケアに向き合うヒントとなるはずです。

さらに、映画を通じて認知症ケアにおける「感情」の重要性を学べます。『きみに読む物語』や『毎日がアルツハイマー』では、記憶が失われても感情が残ること、そしてその感情に寄り添うことの大切さが示されています。認知症ケアにおいては、記憶の喪失に囚われるのではなく、その瞬間瞬間に感じる喜びや安心感を共有することが重要です。

映画にはまた、家族だけでなく介護職や地域社会とのつながりをテーマにした作品もあります。『ケアニン〜あなたでよかった〜』や『アウェイ・フロム・ハー』では、プロフェッショナルなケアや施設入居といった現実的なテーマが描かれており、介護職の方や地域の支援がどのように認知症の方々を支えているかを知ることができます。

認知症は、多くの家族にとって他人事ではありません。身近な問題であるからこそ、これらの映画は観る人に感情移入させ、認知症について考えるきっかけを与えてくれます。映画を通じて得られる知識や気づきは、実際のケアに活かすこともできるでしょう。そして、認知症になってもその人らしく生きることができる社会を目指す一歩となります。

これらの作品をきっかけに、ぜひ認知症の当事者や家族が抱える現実を理解し、寄り添う姿勢を学んでみてください。観るだけではなく、得た知識や気づきを日常に活かしていくことで、より良い関係性を築くことができるでしょう。

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