皆さんこんにちは!ロマです!
こんにちは!ロマ子です!今日は何について勉強していくのかな?
今日は『高齢者の手の震え』についてです!
とても気になりますね!考えるいい機会ですね!
では皆さんで一緒に勉強しましょう!
高齢になるにつれて手が震えることは自然な現象ですが、その原因はさまざまで、適切な対処法も異なります。本記事では、高齢者の手の震えの主な原因と対策について、特に多く見られる本態性振戦とパーキンソン病に焦点を当てて解説します。介護をされているご家族や介護従事者の方々に、手の震えへの理解を深めていただき、適切なケアや対応につなげていただければ幸いです。
高齢者の手の震えの主な原因
本態性振戦
本態性振戦とは、特定の原因がなく発生する手の震えのことで、高齢者に最も多く見られる症状です。40歳以上の約4%に見られるとされ、加齢とともに発症率が高くなります。
本態性振戦は、動作を行うときに特に顕著に現れ、スプーンや箸を持つ、字を書く、飲み物を持つなどの細かい動作が困難になります。また、精神的なストレスや疲労が蓄積すると震えが悪化し、逆にアルコールを摂取すると一時的に症状が軽減することが知られています。発症メカニズムは完全には解明されていませんが、遺伝的要因が強く関与していると考えられており、家族歴のある場合は発症率がさらに高まる傾向があります。
パーキンソン病
パーキンソン病は、脳内のドーパミンを作る細胞が減少することで起こる神経変性疾患です。
この疾患の特徴として、安静時に震えが強くなることが挙げられます。特に、片手の指が細かく動く「丸薬丸め運動」が典型的な症状の一つです。本態性振戦とは異なり、パーキンソン病は震え以外にも動作が遅くなる(動作緩慢)、筋肉が硬くなる(筋固縮)、姿勢が不安定になる(姿勢保持障害)などの症状が現れます。
パーキンソン病の原因は完全には解明されていませんが、環境因子や遺伝的要因が複合的に関係していると考えられています。また、進行性の疾患であるため、症状が徐々に悪化し、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
その他の原因
生理的振戦は、寒さや緊張、疲労などの一時的な要因で起こる震えで、通常は健康な人にも見られます。薬剤性振戦は、特定の薬剤(例えば喘息の治療薬や精神疾患の治療薬)の副作用として現れることがあり、服薬の調整によって改善することがあります。
また、甲状腺機能亢進症では、甲状腺ホルモンの過剰分泌によって手の震えが生じることがあり、動悸や体重減少などの症状を伴うことが特徴です。アルコール依存症に関連した振戦は、長期間の大量飲酒や急激な断酒によって引き起こされ、特に朝方に強く現れることが多いです。
小脳疾患による震えは、意図的に動作をしようとした際に強くなるのが特徴であり、一般的な振戦とは異なる動きが見られます。
手の震えが起こったらどうする?
手の震えの種類を見分けるポイント
震えのタイミングや部位の違いによって、原因をある程度特定することができます。
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動作時振戦:特定の動作をしているときに震えが強くなる(本態性振戦に多い)
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安静時振戦:じっとしているときに震えが強くなる(パーキンソン病に多い)
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姿勢時振戦:特定の姿勢を保っているときに震えが現れる
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両側性か片側性か:パーキンソン病では片側性から始まることが多い
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震えの速さや大きさ:大きな震えか、細かい震えか
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震えに影響を与える要因:ストレスやアルコールの影響があるか
手の震えに対する治療法と日常生活の工夫
本態性振戦の治療
薬物療法としては、βブロッカー(プロプラノロール)、抗てんかん薬(プリミドン、トピラマート)、ベンゾジアゼピン系薬剤(クロナゼパム)が用いられます。これらは交感神経系の働きを抑制し、震えを軽減する効果があります。
難治性の震えに対する外科的治療
薬物療法で十分な効果が得られない場合、脳深部刺激療法(DBS)や集束超音波治療(FUS)といった外科的治療が選択肢となります。
日常生活の工夫
食事時には、重みのある食器を使用し、滑り止めマットを活用すると安定します。飲み物はストローを使い、両手でカップを持つなどの工夫が有効です。
また、着替えの際には、マジックテープやスナップボタンを使用したり、前開きの服を選ぶことでスムーズな着替えが可能になります。
電動歯ブラシやタッチパネル式の家電、音声認識機能付きの機器を活用すると、手の震えがあっても快適に日常生活を送ることができます。環境整備としては、手すりの設置や滑りにくい床材を採用し、転倒を防ぐことも重要です。
まとめ
高齢者の手の震えにはさまざまな原因があり、それぞれ適切な対応が必要です。震えが日常生活に支障を及ぼし始めたら、早めに専門医を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
介護者の方は、震えのある高齢者の自尊心を尊重しながら、生活の工夫を取り入れてサポートしていきましょう。
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